堺市立町家歴史館 清学院の展示替えを行いました!

 

清学院では、定期的に入れ替えをおこないながら、河口慧海のご子孫の方から寄託された河口慧海関係資料を展示しています。

 

河口慧海は、現在の堺区北旅籠町西3丁で生まれ、仏典の探求、収集及び将来を志して、日本人として初めてヒマラヤ山脈を越え、厳重な鎖国下にあったチベットの都ラサに入った人物です。そのインド・ネパール・チベット旅行は『西蔵旅行記』として刊行され、現在も登山家を中心に多くのファンを魅了しています。

 

清学院は幕末から明治維新期にかけて、清光堂という寺子屋を営んでおり、河口慧海も一時期学んでいました。正に、河口慧海ゆかりの地と言えるのです。

 

2月26日(水)からは以下の2点の資料を展示しています。

 

①河口慧海日記(1900-1901年、個人蔵)

第1回インド・ネパール・チベット旅行時に記された日記です。明治33年(1900)3月10日から明治34年(1901)12月31日までの記述があります。木を削ったペンと墨を使って記されています。

 

②萱原黄丘画/西蔵旅行絵巻(1916-1945年頃、個人蔵)

明治37年(1904)に刊行された『西蔵旅行記』の内容を描いたものです。全3巻からなり、第1回インド・ネパール・チベット旅行での体験が鮮やかな色彩で描かれています。

 

是非、慧海ゆかりの実物資料を見に、清学院へご来館ください。